ブリッジと、その周辺

ブリッジは、入れ歯のように、取り外しのものではなく、歯の無いところを、固定性の繋いだものを入れて、補います。 歯の無いところが、1本の場合、2本の場合、3本の場合、ケースによってはそれ以上でも対応できます。 

ただ、奥歯の場合で大臼歯と呼ばれる歯が全て無い場合は、やれないというか、やらない方が良いと思います。 それは、ブリッジの土台となる歯(支台歯と言います)の負担過重が大きくなりすぎて、長い目で見て、その歯が、保たなくなってしまうからです。 

その場合、インプラントという選択肢も出来ます。 

また、ブリッジは、金属製のものだけでなく、セラミックのもの、金属にセラミックをつけて金属を見えなくしたもの、ポーセレンという陶材を金属につけたもの、硬質レジンという材質を金属につけたもの、色々あります。 

最近では、オールセラミックと言って、金属を全く使わずに全てセラミックで作られているものもあります。

いまでは、その形成方法、麻酔の方法、支台歯の選択、支台歯の修復(そのまま使うのでは、色々な付加価値を、つけて使用する。),対合歯の整え方、調整方法、負担係数の考え方、また、その範囲、有効利用、平行性の考え方また、その応用、麻酔の使い方その応用(七色の麻酔を、どの場面で、どのように、使っていくか)、ブリッジの材質は、どのようなものを、使うか(メタルボンドのような、内側に金属、外側の目に、ふれるところは、ポーセレン(しろい綺麗なセラミック)ようなもの、また、内側に、金属、外側にハイブリットのようなもの、オールセラミックのような、まったく金属をつかわないもの、ここで言っている金属は、また、何種類もあって、ファーネスの中で、金属に、陶材を窯着させるためには、何百度という温度に、耐えうる金属でなくては、なりません。

ラミネートベニア

これは主に前歯に用いられるのですが、すっぽり被せるのではなくて、歯の表面を一層、形成してラミネートベニアが入るスペースを作ります。 薄さはわずか0.5~0.8mmほどです。 それで型を取って、出来てきたものを歯の表面に特殊な接着剤でつけるというものです。

 例えて言うならば、女性の方の付け爪のような感じでしょうか。 例えば、歯の表面が非常に変色している、また、テトラサイクリン系の変色、その他にもこのラミネートベニア法が適用可能な場合は、

①前歯歯間離開(すきっ歯、隙間のある前歯) 

②変色した歯(ホワイトニングでは対応できない変色等も可能) 

③テトラサイクリン系の変色 

④虫歯 

⑤捻転歯(軽くねじれている歯) 

⑥欠けたり、折れたりしている歯(破折歯) 

です。 

ただ、噛み合わせに問題があって、ラミネートベニアの脱落の原因になるような場合は、噛み合わせを治してからラミネートベニア法を行うこともあります。 このラミネートベニア法は、1980年代初期に発表されて以来、行われてきていましたが、1990年代中期よりボンディング剤(接着剤)が改良され、デンティン及びエナメルに対する接着力が飛躍的に向上し、接着歯面からの剥離はほとんど無くなりました。